電気自動車 ハイブリッド車 ディメリット

プラグインハイブリッドカーとは・・・・?

プラグインとは電化製品と同様に、家庭用電源からプラグ(電気機器の電源コードの先に付いている差込器具)を利用して直接電力を供給し充電できるもので、プラグインハイブリッドカーは非プラグインハイブリッドカーに比べ電池を多く搭載しているため電気のみでより長距離を走行できる。ガソリンエンジン車の長距離航続性能を残しながら電気自動車により近いタイプのハイブリッドカーである。
電気で走行するメリットは、エネルギー効率がガソリン車の数倍良い点や走行時にCO2(二酸化炭素)を車両から排出しない点だが、多くの車種で航続距離が数十〜200kmに届かず長距離走行が難しいデメリットが残る。カーエアコンによる冷暖房も電気を多く使うため航続距離が半減するなど気候次第で事実上使用が制限される。逆に内燃機関で発電して一部電動化した非プラグインのハイブリッドカーでは電池を内燃機関の補助と割り切っており、航続距離こそ長いものの一般的なガソリン車に近い性質の自動車であった。双方の利点を取り込むため、バッテリーをより多く積むことによってエネルギー効率と航続距離を両立させたのがプラグインハイブリッドカーである。外部電源(家庭用コンセントなど)から夜間電力などでバッテリーに充電し、モーターのみで電気自動車として走行できる距離を伸ばしている。バッテリーの電力不足時や長距離走行時には非プラグインのハイブリッドカー同様エンジンを用いて走行する。

 

海外では2008年に中国で政府機関向けに発売された比亜迪汽車(BYDオート)のプラグインハイブリッドカー「F3DM」は充電電池容量20kwであり、最長60マイル(約96km)を電池のみで走行可能である。したがって片道40キロ程度の通勤や外出なら冷暖房を使わず渋滞に巻き込まれなければガソリンを使わずに往復できる。F3DMの価格は14万9800元(200万円弱)[1]と中国における一般的なガソリン車の2倍以上もするため発売から一年間で約100台しか売れていないが、限定的であるにせよ、2011年11月以前に市販されたプラグインハイブリッドカーはこれのみである。

 

 

 

長所
バッテリーで走行可能な範囲で電気自動車としての使用が可能。
燃料走行との併用で内燃機関自動車と同等の距離を走行可能。
電気自動車に比べて電池が少ない分コストや重量が少なく済む。

 

短所
非プラグインのハイブリッドカーに比べ電池容量が多いため、バッテリー容量が大きいほど電池コストや重量がかさむ。
バッテリーに加えエンジンと駆動系が必要なためコストや重量がかさむほか居住スペースが狭くなる。